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先導する研究 アルテミス計画に向けた宇宙探査技術の研究

2020年12月、日本政府は米国との間で、Gatewayに関する了解覚書を取り交わし、正式にアルテミス計画への参画を決めました。また、2020年7月には文科省とNASAとの共同宣言を発出し、与圧ローバの共同検討や日本人の月面探査機会の調整を含む月面探査の協力についても合意しました。そのような国際約束を実行するためにも、JAXAは引き続き①重力天体着陸技術、②重力天体表面探査技術、③有人宇宙滞在技術、④深宇宙補給技術の研究開発を進めます。

具体的には、JAXA国際宇宙探査センターで作成・更新を継続している「日本の宇宙探査全体シナリオ(案)」の中で整理した研究目標や技術ロードマップに沿って、日本の強みが生かせ、かつ国際宇宙探査への貢献度の高い技術の研究開発を進めています。

JAXAの目指す国際宇宙探査シナリオ

研究の概要

本研究では、その技術ロードマップをベースに、我が国の強みや特徴を生かしつつ、革新性や将来性なども踏まえて優先度をつけ、重点的に取り組むテーマとして以下の研究を進めています。

重力天体着陸技術

有人月面探査ミッションに向けた技術実証ミッションであるHERACLESミッションに向けて、そのコンセプト検討や重要な課題である極低温推薬の蒸発率を抑えるための断熱材の研究、および火星探査に向けたエアロキャプチャ技術の研究。 詳しくはこちら

重力天体表面探査技術

月の南極探査に不可欠な広温度範囲対応の高密度リチウムイオン電池や、斜面走行に適したクローラ型走行機構の研究など。 詳しくはこちら

有人宇宙滞在技術(生命維持・環境制御技術)

水・酸素補給が不要で高効率な空気・水再生技術の開発。 詳しくはこちら

月周回有人拠点(Gateway)

有人宇宙滞在技術(放射線防護技術)

地磁気圏外の深宇宙放射線環境から宇宙飛行士を防護する技術の研究。 詳しくはこちら

深宇宙補給技術(深宇宙ランデブ技術など)

日本の得意な光センサ技術を応用した3D LIDARの開発および画像航法センサからなる深宇宙航法センサシステムの研究開発、軌道推定の準リアルタイム化と完全オンボード化の研究、月近傍軌道遷移・ランデブ運用における航法誘導制御技術の研究。 詳しくはこちら