研究成果の一例
極限温度環境下での潤滑の難しさは、摺動による内部発熱および外部との熱流出入により、減速機の温度分布が変化することで性能および寿命が大きく影響を受けます。これらの熱的変化および個々の摺動形態に合わせた最適な潤滑設計を行い、図1に示す減速機を試作しました。
また、試験装置自体にも開発要素があり、減速機の性能を正しく評価できるよう熱影響を十分考慮して設計・製作しました。図2に試験装置、図3に真空チャンバー内部を示します。現在、宇宙環境を模擬するために真空チャンバーを用い、真空かつ極限温度環境下(-200℃以下)での減速機の性能および寿命の評価を進めています。