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B. 軌道上サービス分野宇宙交通管理を支える
スペースデブリ対策の研究

近年軌道上のスペースデブリ(宇宙ゴミ、以下デブリ)や宇宙機の数が急増しており、宇宙活動の安全を確保し、持続可能な宇宙開発を将来にわたって進めていくための「宇宙交通管理」の重要性が世界的に認識されています。JAXAは、国内外の関係者と連携しつつ、正しく状況を把握・管理し、必要十分な対策や国際的なルール作りのための基盤となる様々な研究開発に取り組んでいます。宇宙環境を護り、環境技術立国として国際競争力を持つためには、国際ルール議論において説得力を持つ根拠となるデータや評価結果が不可欠です。軌道上環境の状況を把握するための地上および軌道上での観測・計測技術、宇宙機に対するリスクや低減策の妥当性を評価するためのモデリング・解析技術、効率的な防御・低減技術等の研究によって、宇宙環境保全に貢献することを目指しています。

研究の意義価値

宇宙機もデブリも軌道上では数km/秒の超高速で運動しているため、mm級の小さなデブリでも衝突すると宇宙機を損傷発生させる恐れがあり、大型の物体同士が衝突すれば、大量のデブリを発生させてしまう恐れがあります。大量の微小デブリの発生源となりうる、混雑軌道の大型デブリを除去する軌道上サービスの研究も実施されていますが、大量の微小デブリを除去する有効な手段はまだありません。そのため、危険なスペースデブリが軌道上に増えすぎて、危険で宇宙開発が継続できなくならないように、現在の環境を精確に把握し管理していく必要があります。また近年は地球周回軌道だけでなく月軌道や火星軌道にも宇宙活動は拡大しており、国際的なルール化議論も活発化しています。微小デブリ環境の現状や発生メカニズム、将来推移、姿勢運動等、未解明のことも多く、打上や爆発により環境は常に変化しているため、タイムリーな状況把握およびそれらの最新の知見に基づいた国際議論への参加が必要です。