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プロジェクト等
小型技術刷新衛星研究開発プログラム
衛星DX研究会

本プログラムにご賛同いただいた企業・団体の皆様と共に、衛星のデジタル化に向けた知見の共有・議論の場としての衛星DX研究会(DX研究会)を開催しています。

衛星DXの定義・目的

「衛星DX = 日本の衛星産業として目指すデジタルトランスフォーメーション」と定義し、以下の目的を設定して検討を進めています。

  • 「衛星のソフトウェア化」を進めることにより新しい宇宙利用サービスが実現すること。
  • 「衛星のソフトウェア化」を含むデジタル技術を適用した開発プロセスの刷新により、ミッションへの適応力向上、開発コスト・開発期間が大きく改善すること。

活動内容

以下の活動を通じ、衛星DXに向けた具体的な研究テーマの設定等について議論を進めています。

  1. 日本の衛星産業の産業競争力強化へ向けた衛星DXの全体目標の検討・設定
  2. 衛星DXに向け、本プログラムで取り組む具体的な施策の立案
  3. 衛星DXに係る最新の知見の共有
    ※ 衛星DX研究会の事務局は、一般財団法人衛星システム技術推進機構(ASTEC)とJAXAで担っています。

活動状況

本研究会は2022年2月にキックオフを行いました。
その後、研究テーマの設定や進捗共有等を行う全体会合と、研究テーマ毎にメンバを絞って集中議論を行う検討会を開催しています。

全体会合(研究テーマの設定・進捗の共有等)

  • 衛星サービス提供までの期間(TTM)の短縮、及び変化の速いユーザニーズへの対応が最重要課題。
  • 個社の事業を伸ばすだけでなく、協調領域を形成・拡大し、国内衛星産業の強化を図る。

研究テーマの検討会(テーマに応じてメンバを絞った集中議論の場)

テーマB
軌道上エッジコンピューティングを使った新たなサービスの提供

※今後も研究課題の検討・具体化の中で新たなテーマを検討していきます

研究テーマの活動内容

テーマA デジタルモデルによる組織間インタフェーズの改善

テーマの目的・目標

  • モデルの一元管理方と、取り扱うモデルのイメージを合わせる。
  • 衛星メーカ様/ 衛星サービス事業者様それぞれのありたい姿と、実現を阻むハードルへの解決方法を
    テーマAの中で議論し、以下に取り組んでいる。
    • モデル構築時のガイドライン制定、インタフェースの標準化
    • モデルの開示範囲の取り決め(必要な情報の共有⇔ノウハウの流出防止の観点)
    • モデル作成・共有のためのツールのデータベース化(+選定指針)

主要な課題

  • 宇宙業界におけるツールの課題に関する認識。
    • ツールが高価であることに加えて、それに見合ったメリットを見出せていない
      (量産型の業界に比べると、少量多品種の開発に適用するという観点でも不利)
    • モデルの開示範囲の取り決め
      (必要な情報の共有⇔ノウハウの流出防止の観点)
    • ツール間の互換性が乏しいため、異種ツール間では情報共有が困難
      (ツール間での競争原理や、ユーザ側の選択の自由が阻害される懸念があり)

検討状況

  • 共同研究中

テーマC 3DPを活用した開発プロセスの刷新

テーマの目的・目標

  • 衛星開発におけるTTM(Time To Market)の半減を目標に掲げ、モノづくりフェーズ(設計・調達・製造・試験)の一連の流れを短縮する方法の一つとして、衛星事業者からの要望の多い3Dプリンタの活用による開発プロセス刷新を目指す。

主要な課題

  • 材料(Al、Ti、CFRPなど)が多岐にわたるのに加え、添加材のパターンも多数あり、個社で取り組むには負担が大きい。
  • 3DPの方式による違い、3DP製造請負事業者毎の違いに関して体系的な知見がなく、何が宇宙用として良いのかの指針が無く、個社で取り組むには負担が大きい。
  • 信頼性、品質保証については発展途上であり、用途・適用部位に応じた整理が必要。また、製品として使用する際の3DP事業者と衛星事業者の役割分担の整理も必要である。

検討状況

  • 検討会実施中

刷新Pにおける衛星DX研究会の役割

刷新Pの研究課題に対し、研究会を通じた民間事業者との議論により研究課題の具体化を行っています。

刷新Pの研究課題についてはこちら

研究課題の具体化の流れ

参画企業 (全39社/ 2024年10月現在)

三菱電機株式会社 日本電気株式会社 株式会社Synspective パナソニック システムデザイン サイバネットシステム株式会社 株式会社IHIエアロスペース アイコクアルファ株式会社 株式会社アクセルスペース 株式会社ArkEdgeSpace SEESE株式会社 株式会社セック 株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズ 株式会社QPS研究所 オービタルエンジニアリング 株式会社Space Compass 株式会社アストロスケール TISソリューションリンク株式会社 株式会社Pale Blue 日本マイクロソフト株式会社 株式会社由紀精密 シーメンス株式会社 株式会社電通総研 アンシス・ジャパン株式会社 有人宇宙システム株式会社
川崎重工業株式会社 三菱重工業株式会社 一般社団法人エッジプラットフォームコンソーシアム NECスペーステクノロジー株式会社 株式会社図研 合同会社Space Cubics サイバネットMBSE株式会社 株式会社ALE 株式会社JSOL アドバンスソフト株式会社 株式会社ネッツ シーメンスEDAジャパン株式会社 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社 株式会社 三洋製作所

参加希望等のお問い合わせ

本プログラムの再編に伴い、2024年9月より新規参加申込を一時停止いたします。
ご検討いただいております企業・団体の皆様にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご容赦ください。

衛星DX研究会は、国内衛星メーカ、衛星サービス事業者、DXベンダなど、企業・団体の皆様にご参加いただき活動を開始しております。本プログラムにご賛同いただき、衛星DXの目的達成のために具体的な貢献ができるという強い意志と熱意を持って、衛星DX研究会への参加を希望さる民間企業・団体の皆様は、下記までお問合せください。
※衛星DXの目的はこちら

問合せ先:
刷新プログラム衛星DX研究会 事務局
e-mail:info-SASSHINP@ml.jaxa.jp
留意事項
  • 参加費用について:
    衛星DX研究会への参加費用(人工費、交通費等)は、原則、企業・団体様にてご負担いただきます。但し、DX施策の研究・実証を共同研究の形態で進める場合には別途調整させていただきます。
  • 情報の取り扱いについて:
    衛星DX研究会内でご提示頂く情報は、参加企業・団体間のみで共有し、第三者への公開は致しません。研究会内での共有が困難な情報については、必要に応じて、JAXAとNDAを締結することも可能です。