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プロジェクト等 革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラム 官民共創推進系開発センター

文部科学省にて策定された革新的将来宇宙輸送システム実現に向けたロードマップに基づき、我が国の民間事業者による主体的な宇宙輸送事業の展開促進を目指した革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラムが進められています。
本プログラムにおいて、民間事業者の液体ロケットエンジン開発および試験の実施をハード・ソフトの両面から支援する環境づくりのため、「官民共創推進系開発センター」を新設します。

概要

官民共創推進系開発センターは、民間事業者が参入初期や開発初期に直面する、主に液体ロケットエンジン研究開発のリスクを低減して、効率的に研究開発を進めて行けるように支援する組織です。
液体ロケットエンジンのシステムや主要部品の技術開発・評価試験ができる「試験設備」(ハード)のほか、開発検討に役立つ情報を集積する「共創情報ハブ」、新規の民間事業者も液体ロケットエンジンに関する試験を実施しやすい様にサポートをする「共創コーディネート」などの機能(ソフト)を持ち、民間企業や大学、研究機関等の液体ロケットエンジン研究開発をワンストップで支えるセンターを目指しています。

官民共創推進系開発センターの機能

官民共創推進系開発センター イメージ図

本センターは、民間事業者のエンジン開発推進のためのコーディネートや情報提供、試験設備の供用や試験技術の提供を主な機能として設定しています(イメージ図参照)。なお、試験設備の場所と対象試験は下記の通りです。

設置場所

角田宇宙センター西地区(宮城県角田市)

対象試験

  • エンジンシステム試験
  • 燃焼器単体試験
  • ターボポンプ単体試験
  • エンジンに使用されるコンポーネント試験
  • 極低温や高圧環境における要素試験

設置時期

2025年度前半に試験設備完成、2025年度後半から運用を開始する計画です。

目標

JAXAと民間事業者が、将来輸送システムの開発に必要な推進系開発試験をタイムリーに実施できるようにします。また、獲得した技術や知財を活用して、将来宇宙輸送システムによる打上げの事業化や推進系機器の製品化、技術のスピンオフによる民生機器の製品化などの社会実装につなげていくことを目指します。

新設する設備では、JAXAの既存設備におけるレッスンズラーンドを活かした新しいコンセプトの試験スタンドの開発を進めています。同じ規格の試験室と組立室を複数用意するとともに、効率的かつ多様な目的に対応できる移動型試験台を採用することで、利用者が望む試験を望む時期に実施可能な試験環境の整備を目指します。

お問い合わせ

官民共創推進系開発センター準備チーム事務局
kksc_pre_jim@jaxa.jp

公募情報

官民共創推進系開発センターの運用業務の調達に係る情報提供要請(RFI)