研究紹介

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HTV搭載導電性テザー実証実験(KITE)の結果について

平成29年2月5日、「こうのとり」6号機に搭載して行った「HTV搭載導電性テザー実証実験(KITE)」を終了しました。
本実験は、①軌道上でのベアテザー伸展と電子収集、 ②電界放出型電子源からの電子放出と発生電流の制御手法の確認の2つの実験を実施することを目的としていました。

① 軌道上でのベアテザー伸展と電子収集

実験開始直後にエンドマスの放出を試みましたが、放出が認められませんでした。そのため当初の実験予定期間を延長し、状況確認ならびに復旧対策を継続してきましたが、最終的に放出には至りませんでした。

② 電界放出型電子源からの電子放出と発生電流の制御手法の確認

「電界放出型電子源」については、「こうのとり」の機体を利用し、電子を放出することに成功しました。
加えて、電界放出型電子源の電圧を自律的に制御し、安定的に電子を放出することが可能なことを示し、その放出電子によって「こうのとり」の帯電状態が変化することを確認しました。

本実験により、導電性テザーによるデブリ除去システムの“キー技術”のひとつである電界放出型電子源の有効性を確認することができました。
今後、本実験の結果を詳細に分析し、不具合の原因究明を行うとともに、本実験により得られた知見を今後のデブリ除去実用化に向け、活用してまいります。

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